記事一覧

【コラム】相次ぐ保育園・幼稚園の閉園について

去年の秋、世田谷区では保育士の退職による休園という事件が起こったことが記憶に新しいですが、つい最近も同様の原因によって川崎市の幼稚園が閉園となる寸前で事業継続が決まり、閉園は何とか回避することが起こりました。

川崎市の場合は幼稚園ではありましたが、保育士不足による閉園はもちろん、待機児童を全て受け入れることは保育園の営業内容的にも厳しく(現実的ではなく)、この問題は今後も増えてくるであろうことが容易に想像できます。

今回は相次ぐ保育園・幼稚園の閉園について考えてみましょう。

 

世田谷の保育園の場合(休園が決定したケース)

東京都世田谷区で今春開所した企業主導型保育所で、保育士5人全員が10月末に一斉退職し、11月から休園している。企業主導型は自治体が設置に関与しない認可外施設のため、区も運営実態を把握しておらず、利用家庭の親子に影響が出る事態となった。

引用:https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/hoiku/8156/

休園した世田谷区のケースでは、社長によると10月中旬、園長はじめ5人の保育士が月末に退職すると申し出たことにより、会社は他に運営する2園から保育士を回そうとしました。

しかし、その1つで同区内の保育園でも、園長ら保育士2人が10月31日に退職してしまい、調整が付かなくなったようです。

この時の保育士らの退職の理由は「給料に不安がある」こと。

社長は内閣府の委託で助成金を支給する「児童育成協会」からの運営費支給が遅れていたことを明らかにした上で、「先々への不安があったのかもしれないが、未払いはない」と否定しましたが、会社から聞き取りをした同協会は「保育士と経営者の信頼関係ができていなかった」という回答でした。

東京都も児童福祉法に基づき定例の立ち入り調査を行い、園側も法令に基づかない巡回指導をしたが運営面のトラブルは確認できず、都の担当者は「認可外施設は、基本的に利用者と施設の直接契約。新たな預け先の確保も一義的には施設側の責任」と話したそうです。

「企業主導型は、児童育成協会に丸投げしている」ことはもちろん、「設置後にチェックして規制すると説明してきたのに、指導監督権限が強化されていない」ことも要因であることが露呈した結果となりました。

川崎市の幼稚園の場合(事業継続のケース)

川崎市川崎区の認可外幼稚園「A.L.C.貝塚学院」が新年度を目前にして保護者に閉園の方針を通知し、混乱が広がっていた問題で、園の運営会社「アメリカンラングエイジセンター」(同区)は29日、同市で太陽光発電などを手がける会社「サン」に園の事業を譲渡する方針を表明した。これによって園が継続するとしている。

引用:https://www.asahi.com/articles/ASM3Y3S5CM3YULOB007.html

事業継続が決まった川崎市のケースでは、同市中原区で開いた保護者説明会で、センターの負債総額は8億6300万円(不動産に絡む借金が大半を占める)であることを公表しm2015年度は150人台だった入園者が16~18年度は100~120人、19年度入園予定者は71人になったため「事業継続は困難と判断した」ことが報告されました。

21日に自己破産申請を決め、25日から保護者に閉園を通知しましたが、報道で閉園を知った「サン」から26日、経営支援の打診を受け、破産申請を見送ったことも合わせて報告されました。

しかし、説明会では保護者から「事業は今後も続くのか」「入学金などは戻るのか」「先生は残るのか」などの質問が相次ぎましたが、サン側は同席せず、質問に対して明確な説明がされない場面もあり、「納得できない」との声も出た説明会になりました。

 

支援する企業が幸運にも現れるならばよいが…

このように、世田谷区と川崎市では明暗が分かれる結果となりました。

その違いは「支援する(出来る)企業に見つけてもらえるかどうか」であったと言っても過言ではありません。

閉園を避けるためには、日々のたゆまぬ営業努力はもちろん、業務の効率化、現場の声の把握など、多くの打つべき施策があります。

しかしながら、それを全て行おうとするからこそ無理が生じ、いずれは閉園という道を辿ってしまうことになるとも考えられます。

「少しでも働く環境を良くしたい(現場の保育士さんの負担を減らしたい)」「効率よく働いて、それに見合う給与を支給したい」そして、「行き詰ったときには支援してもらえる企業(法人)に見つけてもらいたい」… etc

保育士不足での閉園、待機児童から、営業内容的に厳しいという流れが今後増えてくるでしょう。

そう思って仕方がないからこそ、私たちはこれからの保育園にはブランドと強み(特性)が必要だとも考えています。

保育士や保護者から選ばれる保育園というものを作り上げていかなければなりません。

そのお手伝いを、実現化をホイクリーで行います!

保育園それぞれが強みを持つことで、日本の保育レベルを引き上げると同時に、保育士の仕事を憧れの職業へシフトし、また待遇を改善することで、保育環境の改善につなげたいと思っています。

あなたの(園での)悩みをお話し下さい。一緒に解決していきましょう!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP