毎年恒例とも言えるインフルエンザ。みなさんしっかりとインフルエンザ対策はしていますか? 今年は早いところでは9月初旬にはインフルエンザによる学級閉鎖をしているところもあるそうです。
今年に限らず、もちろんインフルエンザに向けての対策は毎年必要です。 今年のインフルエンザは2009年に流行した新型インフルエンザが流行るとも言われています。
今回は、そんな今年のインフルエンザの傾向と対応策をご紹介します。
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今シーズン(2018-2019)のインフルエンザの傾向
今シーズンに多く検出されているインフルエンザウィルスはA型の一種「AH1pdm09亜型」。
2009年に一度猛威を振るった新型インフルエンザウィルスで、季節性インフルエンザとして扱われています。
インフルエンザはA型、B型とだけ知られていることが多いですが、実は「A型」でも違う種類のものが同時期に流行したり、「B型」も一緒に広がることもあるのです。
また、種類によって抵抗する免疫が異なるため、同シーズンにA型インフルエンザに2回かかることもありますし、A型が治った後にB型にかかってしまうこともあります。
最初は小規模で流行したと思いきや、だんだんと周囲に広がり、やがて大規模な流行になるのが例年のインフルエンザ。
自身の生活圏の流行状況を把握し、予防に努めるよう心がけてください。
まずは予防の基本を心がけましょう
ただ漫然とインフルエンザに気をつけるだけではいけません。感染症予防の基本はは正しい手洗いです。
手に付着したウイルスが、口や鼻に触れることで体内に入るということがよくあります。 目をこすった際に、目の粘膜からウイルスに感染することもあります。 念入りな手洗いを徹底しましょう。
親御さんや先生は手のひらを流水で軽く流してから、せっけんをつけてよく泡立て、指や爪の間、手の裏や手首までしっかりこすり洗いをするように指導してください。
仕上げに流水でしっかり洗い流して、手洗いは終了です。 水気は、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取ってください。 よく拭き取らないと手洗いしたことになりませんからね。
また、その他のインフルエンザ対策は以下の通りです。合わせて行いましょう。
・うがいや水分補給でこまめに喉の乾燥を防ぐ
・睡眠とバランスの良い食事を摂って、ウイルスへの抵抗力を高める
・室内の湿度を50~60%くらいに保つ
・適宜マスクを着用する
この時期は人が多い場所に行くときは、マスクをつけるとよいかもしれませんね。 また、発熱や悪寒など、風邪やインフルエンザが疑われる症状があらわれた時ににも、まずはマスクをして感染拡大を防ぐようにしましょう。
ホコリからの感染もある?!
空気中を漂うホコリや、床に落ちたホコリにウィルスが付着して広がることも考えられます。 この場合、感染者がその場を立ち去ったとしても、その室内にいる人が病原ホコリを吸い込んで感染する可能性があります。
これを防ぐためにも部屋のこまめなホコリ掃除をすることもインフルエンザの感染予防に繋がります。 ホコリがたまりがちな方は、この時期はとくにこまめな掃除をこころがけましょう。
ワクチンの接種は流行前に
インフルエンザは毎シーズン流行するウイルスの型が異なるため、シーズンごとの接種が必要になります。
接種するインフルエンザワクチンの型は、その年に流行が予測されるウイルスから決められています。
13歳未満の場合は2回接種しないと十分な免疫が得られないそうですので、計画的な接種が必要となります。
昨シーズンのことですがワクチンの供給不足のため、なかなか医療機関の予約が取れないという事態も起こりました。
やはり流行となる前に、早めにかかりつけ医に確認しましょう。
感染者を看病する時のポイント
いくら予防をしているとはいえ、保育園内で感染したかもしれない子供が出てくる場合もありますよね。 そんな時の対応を以下に紹介しますが、とにかく感染拡大防止のために、まずは看病をする人を決め、ほかの人はできるだけ患者とは接しないようにすることが肝要です。
- タオルなどの日常用品の共用は避けましょう。
- 食事は個別に配膳し、大皿から直接箸(はし)でつまむようなものは避けましょう。
- 患者が使った食器は他の人と分けて洗う必要はなく、通常の洗剤で洗い、乾燥すれば大丈夫です。
- ゴミの処理は乾燥するとウイルスが飛び散るので、ふたつきのゴミ箱かビニール袋に密閉して捨てましょう。
- 床・ドアノブ・トイレの便座など、定期的に消毒をするようにしましょう。ウイルスの寿命は、温度と湿度によっても変わってきます。
- 換気をして部屋の中にあるウイルスを室外へ出すようにしましょう。インフルエンザウイルスは、低温度・低湿度を好みます。室内の温度・湿度を高く保つようにしましょう。
また、個人差はありますが、回復したと思ってもウィルスには潜伏期間があります。 少なくとも熱が下がってから2日間、または症状が出た日の翌日から7日間は外出を控えましょう。
まとめ
インフルエンザワクチンについては、様々な噂が流れていたりいろいろな考え方がありますが、厚生労働省ではワクチンの接種を推奨しています。
インフルエンザワクチンは完全に感染を抑える働きがあるわけではありません。 しかし、発熱やのどの痛みなどの発病を抑える効果については一定程度認められているようです。
そして何よりも、インフルエンザの大きな対処方法は重症化を防げることにあります。
インフルエンザの重症化による入院、そして死亡例が子どもや高齢者に多いことも忘れてはいけません。 それを考えるとワクチンを接種することで一番の安心を得ることができるとも言えるでしょう。
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