皆さん、避難訓練は行っていますか?
日本では、毎年9月1日は防災の日と定められ、また、9月1日の防災の日を含む1週間(8月30日から9月5日まで)は防災週間と定められています。
祝日と定められてはいませんが、地震などの自然災害に備えての準備、意識を見直すためにも、この日に避難訓練を行う保育園や幼稚園、小学校も少なくないです。
現在の保育園では月に1回避難訓練を行うのが普通ですが、それでは充分な避難訓練だとは言い難いものです。
むしろ重要なのは非難後の生活です。
今回は、避難訓練後の準備についてご説明いたします。
避難訓練の現状
私の避難訓練の経験は、小学生の始業式の日に園庭に出て行く程度のものでした。
大半の園の避難訓練は、園庭に避難して、点呼して終了がほとんどだと思います。
また、今年の9月1日は土曜日でしたので、避難訓練自体を行っていない園もあるかもしれません。
子供に直接聞いてみると面白い、もしかしたら私たちも知らない事を教えてくれるかもしれません(土曜日だからこそ、保護者が防災の日のイベントに子供を連れていった過程もあるかもしれません。)
しかし、この程度の避難訓練ではいささか不足だと言わざるを得ません。
避難はできても、じゃあその後はどうするのか?までは考えられていないからです。
「想像外の災害だから臨機応変に対応を…」としか考えていないのでしたら、そもそも避難訓練の意味すらありません。
しっかり想像して準備する
では、少し想像してみましょう。
もし本当に地震が来たら、何が一番必要になりますか? そう、水が必要になります。
もう一段階進めて考えてみましょう。
水が手に入った、もしくは備蓄した分があったとしても、用途までしっかり考えていますか?
恐らく多くの方が飲料だけで手一杯で、排泄用の水は考えていない、後回しになっていることでしょう。
水が出ないということは、排泄物が流せないと言うことでもあるのです。
ではどうすればよいのか? 今回はトイレが使えないことを想定して面白いアイディアを紹介します。
※ 参考:水遊びで使うプールスティックで作るバケツでトイレアイディア
通常だとトイレに直接袋をかけて使うことになりますが、バケツに袋をかけて簡易トイレにすることで、排泄物の回収が楽になります。
また、バケツなので持ち運びもでき、避難先の小学校のトイレに持込み園児用トイレを作るなどの応用もできます。
更に、直接袋の中にされた排便、排尿を回収は嫌だという方は凝固剤を用意して使うか、もっと簡易的なものであれば新聞をちぎって丸めたものを入れることで水分を吸収してくれます。
楽しく用意して災害に備えましょう
このように、アイデア一つで手近な道具を使って災害のための道具を揃えることは可能です。
また、せっかく避難訓練の一環として行うのなら、ただ作るのではなく子供たちに率先して作らせてみましょう。
上級生たちなら簡単に作れるので防災の日の復習として、そして避難訓練の本来のの目的である「もしものための備え」としてみてはいかがでしょうか。
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