【現場レポート】若手幼稚園教諭のSOS

友人との再会

去る2016年12月26日、表参道にて、幼稚園の時に一番仲が良かった友達であり、幼馴染みでもある女友達と約10年ぶりに再会しました。

長い間会うことは出来ていませんでしたが、母親同士は仲がよいので幼稚園の先生になったという話は前もって聞いていて、お互いの仕事の話で盛り上がりました。

彼女は二年制の専門学校卒業後、幼稚園の先生になり、今年で幼稚園教諭3年目になります。

現在勤めている幼稚園には車通勤で片道30分かけて通勤をしているそうです。

 

友人が勤めている幼稚園は…

私はまず、友人が現在勤めている保育園の特徴を聞いてみました。

彼女の答え:

「幼児400人以上のマンモス園で園バス3台あり、各台二便ずつの運行です。
また、朝早く出る親のために子供を早く預かることもできます。
園の見た目が可愛らしい幼稚園ではなく、一見老人ホームに見える作りで遊具は小学生向けのものが多いです。」

 

次に特徴ある教育内容はあるかを聞いてみました。

彼女の答え:

「カリキュラムに週に1回、体操と音楽が組み込まれています。
年長になると勉強の時間がありその時間は勉強担当の先生が行ってくれます。
年少、年中は 数、色、乗り物などのカード遊びをしながら知恵をつけています。
お楽しみ会用の衣装も沢山あり、衣装ケース30個分くらいあります。」

 

他にも保育園と幼稚園、それぞれのよい所について質問をしてみました。

彼女の答え:

「保育園はシフト制だから仕事が割り振れるが職員の仲が悪いと辛い所があると思います。
幼稚園は一人でやりたいことをやれたりする分、幼稚園は一人でやらなきゃいけないとも多いのが大変です。」

 

彼女の職場内の立場は3年目であり、新人は沢山いるが教育する上司も在籍しているので教育するよりか新人の話相手になりメンタル面の様子をみているそうです。

また、同期がいなくて、自分より上の人は皆30代のベテランさんばかりとも。

幼稚園での仕事の内容は8時出社して休憩なしの7時半上がり。

ノー残業デーがあるけども、家に仕事を持ち帰りたくなので気持ち早めの上がり程度にしてしまうそうです。
幼稚園ではなく保育士である友達は監査が大変だとも話していますが、専門学校時代の友達は、幼稚園から保育園に転職する人が殆どだとも答えてくれました

 

仕事環境はどのようなものか?

仕事の環境についても聞いてみました。

彼女の答え:

「1、2年で辞めていく人がほとんどで中堅がいない状況です。理由として上の人達は新人がやったことを認めない風土があるため辛くて辞めてしまいます。やったことを認めてくれたりするといい関係になると思います。
また上の威圧が凄くて新人が意見を言えない状況で結果的に精神的に辛くて辞めてしまう流れができてしまっているのも理由だと思います。
反省会がことあるごとにあり、女性ばかりの職場なので空気がピリつくとプラス面を言えない、悪い面しか見ようとしない傾向があります。少数の男性職員がうまく言い方を工夫して回してくれているので助かる部分があり男性職員は大切な存在です。」

 

更に自分自身の仕事の満足度についても聞きました。

彼女の答え:

「やっていることに正解がなく、まだまだやれると思う向上心はあります。その反面、子供たちにベストな状態ではないことが申し訳ないと思います。
行事などでは一瞬の満足はあります。」

 

給料面の待遇は給料が3年続けても上がらず、ボーナスも世間一般ではこの仕事でこんな感じなのかな…と思ってしまうそうです。

 

仕事での悩み、SOS

悩みは自閉症っぽい子のコミュニケーションだそうです。

どういう子供かと言うと、ぐるぐる、動いたり、集中力がない、こだわりが強い子が怪しく、発達障害、自閉症にも種類があって医者も判断できない部分があるようです。

障害があるかわからない子はみんなと同じ扱いをしていいのかわからないので悩むとのことでした。

彼女の答え:

「年二回保健センターの人に見てもらえる日がありますが1時間、2時間しか見てもらえません。
普段の様子を見てもらいたいのでもう少し長く居るか回数を増やしてくれたら助かるのにと思う部分があります。
自分や園の判断だけではなく第三者の指導方法のアドバイスが欲しいです。100パーセント頼りにしてるわけではないけどプロの意見が聞いてみたいです。」

 

他にも身体に障害のある子供などはどのように引き受けているかを聞いてみました。

彼女の答え:

「幼稚園の方針で片目が見えない子を入れませんでした。新人だらけで保証ができないとの理由で、その割にダウン症の子供は入園許可を出しているのが疑問です。同じくらい大変なのに片目が見えないだけで入園できないのはおかしいことだと思いました。
その幼稚園の園長によっても入園を決めるラインが違うことがおかしなことだなと思う部分があります。」

 

将来や今後の展望について

私は彼女に将来的にはどうなっていきたいのかを聞きました。

彼女の答え:

「上の人間が変わらない限りは、辞めたいです。
幼稚園自体が昔からのやり方が強く、若手の先生達が辞めてしまっている状況です。それに対しての危機感が上の人達にはないです。去年途中でやめた人が二人もいて今年も一人いました。
みんながやりやすい環境に変えたいけど、私にはできないです。
辞めたいと思う理由として仕事に無駄が多く、何が無駄か会議に上がるが答えがない状況だからという部分もあり、個々の負担を減らすためにも掃除や作りものだけをやる人がいてもいいかもしれないです。」

 

彼女は担任もいいけど、フリーで色んな子を見たり、他の先生が教える様子も見たいとも答えてくれました。

 

最後の質問は真逆の質問で、幼稚園の先生を続けていてよかったとことは何か?と聞きました。

彼女の答え:

「行事に向けて1ヶ月間頑張るから、終わったときは涙が出るほど感動します。去年担任をしていた時、3月くらいに「先生来年もよろしくお願いします」と保護者に言われたことや子供から手紙をもらうと嬉しいです。

 

これからの育児について

「毎日の状況が違っているので、一週間が早く感じる。」

 

そう話してくれた彼女の話を聞いていて私が感じたことは、先輩と新人にはさまれている立場でありながら、子供とどのように向き合えばいいのかを常に考えているなということでした。

そして、一般の会社員と同じような悩みを持っていることも印象的でした。

 

『若い人=ゆとり教育』というイメージが結びつく世の中ですが、今までのやり方では厳しい部分もあると思います。

 

上手い具合に緩和して仕事を行っていくる必要性があると感じると共に、これからは幼稚園や保育園の身内で解決する方法だけではなく、それ以外の人、外部の協力が必要だとも強く感じた友人との再会でした。

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